自分でできるアレクサンダーワーク2
前回はボディースキャンのようなワークを紹介しました。
今回は、全体を感じるワークです。
※どちらかといえば、こちらから入る方が良いかもしれません
僕がグループレッスンを受けてた頃は、大抵ボディースキャンからこの全体を感じるワークに移る感じでしたが、こちらをメインにしても良いと思います。
ではさっそく行きます。
・まず姿勢は仰向けで膝を立てます。
・そして自分の身体全体を感じます。
この全体というのは、身体の前後左右、上下、自分が全体ってこんな感じ(範囲)かなぁというのを捉えるという感じです。
捉えるというカチッとしたもの、ここからここまでという感じというよりも、自分が思う全体をアバウトに感じるという感じです。
※ハッキリとここからここまでという感じがない、取り留めのない全体という感じです
そして全体を感じたら次は、
・周りから入ってくる音をキャッチします。
この音をキャッチするというのは、拾いに行くというよりも、自然にキャッチするに任せるという感じです。
音に意識を取られて全体を忘れそうになったら、また全体を意識します。
そして次は、
・感じるままに任せる。
気温や部屋の感じ、音や見えるもの、それら様々なものをキャッチするに任せるという感じです。
コントロールしないとも言えます。
※思考などに意識が向いていったときには、目を瞑ってたら開けるとか、どこかに視線を向けてそれを見るとかいう風に、思考の方に流れて行ったらそれをストップという感じです。
(それだけ人って、思考だらけだったりするんだろうなぁ?と思います。)
一応これで終わりですが、終わったら少し休憩して(約2、3分)、ボディースキャンの場合もそうですが、軽く腕と脚を動かして動きを確かめるというのがあります。
少し休憩したら、
・横になったまま、腕をゆっくり上に持ち上げていく(片方ずつ)
・横になったまま、膝を立てたまま、膝を軽く左右に動かしてみる
※このときに、腕はゆっくりと、膝はゆっくりと軽くというのが大事になります。
最初にもこの確認が入ります。
そして一連のワークの後、最後また確認するという感じです。
何のためにそれをしているのかといえば、意識の広がりや軽さが、結果として身体にどのような変化をもたらすか?という実験です。
これらマインドフルネス的なことは、やればやるほどその質や精度は上がると考えてもらえれば良いかと思います。
ただ、頑張ってそれをやるとか、その質や精度を上げるためにやるというよりも、何度も何度も実験を繰り返す過程そのものの中に、発見や面白味をどれだけ感じていくことが出来るか?というようなことがキーになって来ます。
そうでなければ、何かしらの"結果"を求める行為になってしまいます。
例えばリラックスするとか、脱力するとか。
それもダメではありませんが、それらは"結果"であって、このワークの目的は、どうなるかな?という実験のプロセスそのものにあるという感じなのです。